業界唯一の「耐圧防爆型煙感知器」が防爆区画への「2種・3種 煙感知器」設置を容易にしました。

現在、市場にある防爆タイプの煙感知器は本質安全防爆のため、専用の感知器と受信機が必要となります。非絶縁バリア対応でなければA種のアースも不可欠です。しかし本製品は通常の受信機を使用できますので、非防爆区画と防爆区画の混在が容易になります。

防火戸や防火シャッターの連動動作用として3種の感知器もラインナップしました。

さらに、水素施設に対応したいというご要望にお応えするために、水素防爆タイプ 2種 FLS-12E(-H2)、3種 FLS-13E(-H2)もご用意しました。

防爆機器について

可燃性ガスまたは引火性液体の蒸気と空気が混合した状態で存在する雰囲気中であっても、爆発を誘発することなく使用できるように対策が施された機器です。
一般的に耐圧防爆構造は、機器内部で爆発が発生してもその圧力に耐え、かつ容器周辺に爆発が伝播しない強固な機構を備えることで防爆性能を実現したものです。
耐圧防爆型煙感知器は、一般的な煙感知器と同様の構成としながら、電気部分を防爆容器内にまとめることで、防爆性能を実現しました。

プラント

用途

ガス、塗料、化学薬品等の危険物を扱う工場
地下階、無窓階、11 階以上の区画に必須の煙感知器設置として
蓄電池室、水素の漏洩が懸念される室内
原子力発電所、燃料電池関係施設等の防爆区画への早期感知に
危険物ラック倉庫
危険物高層建築物に推奨される煙感知器の設置として
爆発性ガスが発生する防爆区画
燃料タンク、ボイラー室、燃料移送ポンプ室などへの設置に

防爆

特徴

検知部透視イメージ図

設置の負担が軽減

一般の煙感知器と同様の受信機に接続することができ、非絶縁バリアを使用する本質安全防爆に比べ、A種接地工事が必要ありません。

水素の防爆に対応

水素防爆対応タイプ 2種 FLS-12E(-H2)、3種 FLS-13E(-H2)も用意し、 水素、エチレンガス、プロパンガスに対応でき、 需要増加が見込まれる水素の製造場所等へ設置可能です。

耐圧防爆構造

本煙感知器は独創的構造となっており、世界初の耐圧防爆構造の煙感知器として、特許を取得しました(特許第5771760号)。

熱感知器との違い

1台あたりの感知面積
天井高 感知面積(1台当たり)
熱感知器1種 煙感知器2種 FLS-12E 煙感知器3種 FLS-13E
4m未満 30m²(60m²)※ 150m² 50m²
4~8m未満 15m²(30m²)※ 75m²
8~15m未満 75m²

※( )内は耐火構造の場合。煙感知器は構造によらず同一。

作動時間

熱感知器(定温式スポット型感知器)

種類 作動時間 作動条件
特種 40秒以内 気流の温度が公称作動温度の1.25倍に達した時
1種 180秒以内
2種 300秒以内

(作動時間は室温0°C時)

煙感知機(光電式スポット型感知器)

種類 作動時間 作動条件
1種 30秒以内 煙濃度が公称作動濃度の1.5倍に達した時
2種
3種
耐圧防爆型煙感知器 FLS-12E╱FLS-12E-H2 仕様
品名 耐圧防爆型煙感知器
品番 2種 FLS-12E(-H2)
3種 FLS-13E(-H2)
電気的仕様 定格 DC24V
消費電流 DC24V 60uA(正常監視時)
状態表示灯 赤色LED(監視時:消灯、作動時:点灯)
機械的仕様 外形寸法 134 × 134 ×高さ 100mm
主材質 アルミニウム合金(ADC12)
質量 約 3kg(ケーブルグランド含む)
環境仕様 使用温度範囲 - 10°C ~ + 50°C
保存温度範囲 -20°C ~ +70°C
使用湿度範囲 30% RH ~ 85% RH(結露なきこと)
規格 消防検定規格 種別:光電式スポット型感知器
型式:2種/3種(24 V、60mA)・非蓄積型、非防水型、普通型、再用型、散乱光式
2種国家検定型式番号:感第 28 - 16 号
3種国家検定型式番号:感第 30 - 12号
2種 防爆検定規格 耐圧防爆構造:Ex db ⅡB T6
労安検合格番号:第TC22740X 号、第TC22799X 号
耐圧防爆構造:Ex db ⅡB+H2 T6
労安検合格番号:第TC22739X 号、第TC22800X 号
3種 防爆検定規格 耐圧防爆構造:Ex db ⅡB T6 Gb
労安検合格番号:第TC22740X 号、第TC22799X 号
耐圧防爆構造:Ex db ⅡB+H2 T6 Gb
労安検合格番号:第TC22739X 号、第TC22800X 号