日本フェンオールは、爆発被害軽減対策システムおよびサービスの日本国内でのリーディングプロバイダーです。
私たちは確かな技術・豊富な実績で安全操業を守り続けます
日本フェンオールは、IEPテクノロジース社(アメリカ・ヨーロッパ)(元KiddeFENWALおよびKiddeFireProtection他爆発対策部門)と歴史を共にし、爆発被害軽減対策に対する広範囲の経験を共有してきました。近年では爆発圧力放散設備の分野を中心にREMBE社(ドイツ)との関係を深めております。
アクティブな爆発被害軽減対策のある爆発抑制装置(IEPシステム)は世界に10000以上導入されています。日本国内でも500システム程度、採用いただいています。
世界中に設置されたIEPシステムは、1年間に200以上の爆発を検知し、防護装置の圧力異常上昇や爆発伝ぱのリスクを低減しています。爆発圧力放散設備の分野では、REMBE社の代表的な放散設備であるフレムレスベントを中心にご提供させていただき、爆発被害リスクを低減しています。
日本フェンオールは、IEPテクノロジース社やREMBE社とともに、国際的スタンダード(※)な粉じん・ガス爆発被害軽減システムの設計とサービスを提供します。
日本フェンオールの爆発被害軽減対策は40年以上の経験をもとに、アプリケーションエンジニア、セールスマネージャー、フィールドエンジニアがお客様の安全の構築・維持します。
(※)IEP テクノロジース社およびREMBE社では、爆発被害保護ソリューションを検証するために、実規模爆発試験を重ねております。日本フェンオールが提供する爆発被害軽減対策製品ないし設計プログラムは、原則第三者機関(FM ないし ATEX)の承認/認証を受けたものとなっております。
爆発被害軽減対策の必要性
リストマネジメントの視点から、工場、プラント、倉庫等における爆発被害対策は、今日非常に重要な課題の一つです。爆発事故は、火災事故と比べると発生する頻度は非常に少ないものです。しかしながら、爆発事故の被害は、火災事故の被害と比べ数十倍~数千倍にもおよびます。
爆発が製造工場や加工施設にもたらす影響を想像してください。
- プロセスは数週間以上にわたり停止する可能性があります。
- 爆発が起きた製造機器だけでなく、プロセス全体に爆発が伝ぱし、工場全体の被害となる可能性があります。
- 生産性の低下によりビジネスの中断が起きます。その結果、会社は市場での競争上の不利な立場に置かれる可能性があります。
- 保険の補償費用は劇的に増加する可能性があります。
- 最悪な場合、従業員が重傷または致命傷を負う可能性があります。
などなど、爆発事故は、これら被害が複数組み合わった形で影響をあらわにすることがほとんどです。このような爆発に伴うリスクは、産業界のいたるところに存在しています。
爆発危険のあるプロセス
粉砕工程
- 粉砕機
- シュレッダー
集じん分離工程
- 集じん機
- サイクロン
- 分級機
乾燥工程
- 乾燥機
- ロータリードライヤー
- スプレードライヤー
- コータードライヤー
- 流動乾燥機
- 気流乾燥機
輸送工程
- バケットエレベーター
貯蔵工程
- 貯蔵ビン
- サイロ
その他
- 塗装ブース
- ミキサー
- エアロゾル充填室
産業別爆発性物質
塗料
- 粉体塗料
- トナー
燃料
- 石炭
- ガソリン
- 灯油
- バイオマスペレット
- バイオマス燃料
飼料
- 穀類粉
薬品
- 各種医薬品
- 各種農薬
染料・顔料
- 各種染料
- 無水フタル酸
食料
- コーンスターチ
- でんぷん
- 小麦粉
- ココア
- チョコレート
- 砂糖
天然高分子(木材等)
- コルク
- パルプ
- 木粉
- 紙粉
- ローカストビーンゴム
ガス・蒸気
- メタノール
- エタノール
- 溶剤
その他
- 廃棄物
- 炭化水素
爆発とは
【爆発】が起こるのはなぜか?爆発には5つの要素が必要です。可燃物、酸素、拡散(粉じん雲・ガス雲)、着火源、閉鎖空間。
工程内に上の5つの要素が含まれる場合、【爆発】が起きるリスクがあります。要素を詳しくみると以下の通りです。【可燃物・拡散】燃料は、微粒子の雲として分散する材料、可燃性ガス、だけでなく、粉体から揮発する化学物質である可能性があります。
- 【酸素】空気に含まれている酸素量で十分です。
- 【着火源】着火源は、火炎、溶接アーク、自然発火に達する熱、摩擦または静電気が原因となります。
- 【閉鎖空間】プロセスの大部分は、多くの場合、ケーシングに囲われています。
5つの要素がすべて揃うと、プラントに爆発が発生し、プロセス機器内部に、爆発の圧力が加わり甚大な被害が発生します。
爆発は、音速未満で移動する伝搬する燃焼波(または爆燃)です。火炎面は最初は低速で移動しますが、速度が急速に増加し、先行する高圧または衝撃波を形成します。ほとんどの産業プロセスは、爆発で発生する圧力に耐えるように設計されていないため、プロセスで破裂が発生し、破壊的な圧力衝撃波と炎が放出されます。その後の損害には、爆発後の火災だけでなく、最初の爆発が施設自体内の粉塵層を乱したときに発生するはるかに大きな二次爆発が含まれる可能性があります。したがって、このような【爆発】の被害を軽減、コントロールするために、日本フェンオールでは、以下対策製品をご用意しています。
プロセス機器の圧力上昇を中断させる対策=【爆発抑制装置】【爆発圧力放散設備】
【爆発】の伝播を防ぐ対策=【爆発抑制装置】【爆発伝ぱ遮断装置】
爆発の発生を予防するための対策=【アース監視装置】【火花検知・消火装置】
爆発被害軽減対策の選定フロー
爆発被害軽減対策は、爆発の対象となる「可燃物」や対象プロセス(機器)の設置環境などによりとるべき対策が異なります。以下フロー図を参考に、安全なプロセス設計を行ってください。