爆発圧力放散設備

爆発圧力放散設備（爆発放散口）による爆発被害軽減

爆発の予防を完全に行うことは困難です。爆発が発生を想定し、爆発が発生しても被害をコントロール出来るようにする必要があります。爆発は発生後にヒトが有効な対応をとる時間を与えません。その為、事前に装置・システムに対策を施しておく必要があります。爆発の被害は爆発圧力からもたらされます。そのため、爆発の被害をコントロールする方法には、

装置の耐圧性能を爆発圧力以上にまで高める。
装置内の爆発圧力を装置外部に開放し、装置内の圧力上昇を阻止する。
装置内の爆発に対し、消火剤を放出し、爆発の成長を中断することで圧力上昇を阻止する。

等があります。

爆発被害のコントロール、爆発被害軽減対策で最もポピュラーな方法が上記2の対策である爆発圧力放散設備を設置する方法になります。

爆発圧力放散設備は通常時は操業条件に影響を及ぼさず損傷、腐食、圧力、温度等に耐える構造をもち、爆発時には所定の作動圧力（Pstat）で開口を開始し、装置を爆発圧力から防護します。爆発圧力を十分に装置外へ逃がすためには、必要放散面積計算や、放散設備の素材、形状、加工等十分な経験、実績に基づいて製作され、且つ各種公的機関から承認されたものである必要があります。

Pmax （最大爆発圧力）：理想的な混合物が密閉容器内で爆燃時に発生する最大圧力
Pes （容器耐圧）：Predに耐えうる容器設計圧力
Pred （放散圧力）：爆燃放散中に容器内で発生する最大圧力
Pstat （静的作動圧力）：圧力が徐々に上昇した時に破裂板が開口する圧力

日本フェンオールの爆発圧力放散設備（爆発圧力放散口）の特徴

日本フェンオールが扱うREMBE社の爆発放散口は、工場、施設を守る分野において歴史と実績を持ち、高い信頼性と爆発防止の分野において様々なノウハウを蓄積しています。

1、高い信頼性

製造はREMBE社の本部のあるドイツで行われます。欧州で調達された精選素材を使用し、最新鋭の機械で製作しています。規程の破裂板で確実に作動するように、ユーザー装置に合わせて個別製造、特注品製造等、たとえ1枚の受注の場合でも、複数枚製造し、出荷前に必ず破裂検査を実施し証明書を発行します。本製品はATEX他多くの規格の承認を得ています。